心は、口から育つ。

「言葉には力がある。」

昔から「言霊(ことだま)」という言葉があります。

私はこの言葉を、とても大切にしています。

東洋医学では、「心(しん)は舌に開竅(かいきょう)する」と考えられています。

これは、舌の動きや味覚、発声のはたらきに、心の状態が表れやすいという見方です。
言葉とのつながりもありますが、まずは「舌を通して心の状態が現れる」と捉えるとわかりやすいかもしれません。

嬉しいときには自然と声の調子がやわらぎ、言葉も穏やかになります。
心に余裕がないときには、口調が強くなったり、味わい方まで雑になったりすることがあります。

でも実は、その逆もあります。

どんな言葉を口にするか、どんな声で話すかが、自分の心にも影響を与えるのです。

「ありがとう」
「大丈夫」
「嬉しい」
「楽しい」

そんな前向きな言葉を意識して使うと、不思議と心は少しずつ穏やかになっていきます。

反対に、不平不満や怒り、悪口ばかり口にしていると、その言葉を一番近くで聞いているのは自分自身です。
知らないうちに心が疲れ、気の巡りも乱れやすくなります。

東洋医学では、心が整うと「気」や「血」の巡りも整い、自律神経のバランスにも良い影響を与えると考えられています。

だからこそ、毎日使う言葉や声の調子は、自分自身への贈り物。

優しい言葉は、相手だけでなく、自分の心も優しくしてくれます。

今日、あなたはどんな言葉を口にしますか?

その一言が、心と身体を整える第一歩になるかもしれません。

目次